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●『同質の原理』の効用
私たち人間は、その時の気分によって自分が聴く音楽を選択します。つまり、今日と明日では聴きたい音楽が違って当たり前ということです。精神科医アイラ・アルトシューラー(米)が唱えた『同質の原理』は、音楽療法の基本的な理論のひとつです。まず、音楽療法を受けようとしている人の気持ちや感情を的確に見極め、その感情と同じような雰囲気の音楽を流します。気持ちに近い音楽で共感を得てから、次の段階で徐々に目的意識に沿った音楽を使って、気持ちを導いていくのです。皆さんも失恋して悲しい時に、わざとどっぷりと悲しみにつかるような暗い曲を一晩中聴いていた、という想い出はないでしょうか。そんな時、無理に元気を出そうと最初からテンポの早いハイテンションの曲を聴いても逆効果になって、かえってストレスを招いてしまうことがあります。メディカル・サウンドの多くは、この『同質の原理』の考えを取り入れ、気持ちの移行を催す音楽構成になっています。是非皆さんも、日常の生活の中で自分の目的に合わせた音楽を選択し、気持ちを上手にコントロールして毎日を快適に過ごしましょう。
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