枇杷の葉温圧器
ユーフォリアQ2
■日本における枇杷の葉健康法のあれこれ
禅文化研究所の文献によれば、ビワの葉療法は鑑真和尚(唐招提寺建立)が中国から日本に伝えたとされています。特に時の天皇、聖武天皇のお妃の光明皇后が730年に「施薬院」(今の病院のようなもの)を創設し、そこでもビワの葉を用いた療法が行われていました。
一般には、お寺の僧侶が寺の境内にビワの木を植えて檀家の人々や村人にビワの葉療法を行い、病人を救って来ました。ビワの葉を求めて病人がやってくるということから、「ビワの木を庭に植えると病人が絶えない」とか「縁起が悪いのでビワの木を庭に植えてはならない」という迷信が伝えられて来たようです。
具体的に行われてきた民間健康法としては……
1)ビワの葉を直接患部に貼る方法
ビワの葉は色の濃い成熟した葉を使用します。これを患部に当てて貼っておくと、体温により、ビワの葉が温められて薬効成分が少しずつ皮膚から浸透するというものです。
体温で葉がすぐにバリバリになるので、葉の上にラップや油紙を貼っておくとよいでしょう。
2)金地院療法(ビワの葉を火であぶり体を撫でる方法)
臨済宗の寺、金地院(こんちいん:静岡県引佐郡細江町)で河野大圭(こうのたいけい)師が行った療法で、これにより大変多くの人々が救われたと言われています。
緑の濃い厚手の生葉の光沢のある表面を焦げない程度に火であぶり、2枚を合わせて両手に持ち、熱いうちに皮膚に直接密着させ、押し揉むようにして撫でます。撫でる場所はまず腹部を6−7分、丹田とみぞおちを特に入念に行い、その後、背中・肩・腰・尻まで全部で10分程度行います。最後に局所、というように行います。
3)ビワの葉温灸(ビワの葉に棒もぐさを使う方法)
ビワの生葉に棒もぐさを使用する温灸で、一般に大変良く普及しています。栃木県真岡市の長連寺が発祥の地と言われ、現在はそのお寺出身の濱田峯瑞先生や自然療法研究家の神谷富雄先生が普及しています。
ビワの葉を具合の悪いところやツボに当て、その上に棒もぐさを立てて温灸します。ただ煙がでる、匂いがする、火の粉や灰の始末などが大変、などの問題もあります。安全面での注意が必要かと思います。
4)もぐさ式温灸器を使う方法
特殊な器具(もぐさ式温灸器)の先端部にビワの葉抽出液を染み込ませ、棒もぐさを使って行います。これは熊本県の島田修先生が指導・普及している方法で、これも大変人気があります。ビワの葉のエキスを使用するため、特に身近にビワの葉がない地域の人々は重宝します。ただやはりもぐさを使うので、煙や匂いはあります。火や灰の取扱にも習熟する必要があります。
5)枇杷葉湯(びわようとう:びわの葉茶)
ビワの葉を煎じて飲む方法です。昔から夏ばてや暑気あたり、民間で愛飲されてきました。実は漢方で言うところの枇杷葉湯は枇杷の葉の他に、ガジュツ、呉茱萸(ごしゅゆ)、木香、桂枝(けいし)、カッコウなどを一緒に煎じたものを言いますが、家庭ではビワの葉だけで作っても良いでしょう。ビワの葉だけのほうが飲みやすいと思います。作り方は1.8リットル入りのやかんにビワの葉10枚程度を葉の両面をたわしなどで良く洗ってから2−3センチの幅に切って入れ、良く煎じて出来上がりです。これをポットなどに入れて夏は冷やして召し上がると良いでしょう。
ご注意:これらの民間療法は関連の書籍を読むなどして、ご自分の判断と責任で行って下さい。
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